映画「折り梅」を観ました。
Prime Videoです。

折り梅
加藤登紀子
2022-06-03



名古屋郊外に暮らす4人家族に、夫の母・政子(吉行和子)が同居することになった。
一家の主婦・巴(原田美枝子)は義母とうまくやっていこうと張り切るが、
同居してまもなく政子が変調をきたす。ゴミ集積所の場所が分からなくなったり、
巴の作った弁当を床にぶちまけたりする政子に周囲は戸惑い、苛立ち、やがて家族の雰囲気は険悪になる。
思いあまった巴がいやがる政子を無理矢理病院に連れてゆくと、アルツハイマー型痴呆症と診断される……。


2001年の映画なので、まだ介護は主婦の担当のような始まり・・・。
今だったら少し内容が変わってくるのかな、とも思いますが。

20年以上前から認知症や介護問題はあったけど、
今ほど沢山の施設やサービスはなかったかな。

私の祖母が認知症になったのは30年くらい前だったから、
その当時は高齢者の介護って、ほぼ自宅で家族が看ていたように思う。

私は祖母が認知症になると同時期に結婚して
家を出てしまったので日常の様子がどうだったのかはよくわかりませんが。


母が「おばあちゃんが○○を盗まれたって、私が犯人呼ばわりされる」って言ったり、
「夜中に窓を開けて助けてーって大声で叫ぶんだ」って言っていた。

祖母が認知症になったのは、引っ越しをしたのがきっかけ。

それまでしていた裁縫を「もうやらなくていい」と
父と母に言われてやらなくなったから、かな、たぶん。

環境も変わって、手先も動かさなくなれば…ね。
高齢者は当たり前におかしくなってくる気がします。

もともと無口な人で(たぶん母がいたから)
祖母はそんな状態になってから2年くらいで亡くなった。

+++


「折り梅」は嫁目線が中心で、夫の母親と家族の関わりを描いていた映画。

夫には兄弟が四人もいるのに、誰も親の面倒を看るでもなく、音沙汰なし。

でも、職場の同僚から「仕事はやめない方がいい」とアドバイスを受けた巴(嫁)は
夫から仕事をやめるように勧められても絶対にやめないと勤め続ける。

そんな中、ふらりと訪れた長女が自宅に母を連れていくも
結局看ていられないと連れ帰る有り様。

三男の嫁の巴だけが義母に寄り添いながら、
心から分かり合っていく模様が切実に描かれていく。

それにともなって変わっていく家族の関わり方。

義母は夫に早くに先立たれ、手に職を持ちながら
必死に四人の子育てをしてきた。

巴が夫に聞いた義母の記憶は「いつも縫い事をしていて、いつ寝たんだろう」って。
必死で子育てをしていたのだろうと想像する。

義母が幼い頃には、綺麗で自慢の母親は突然居なくなり
近くの海辺でずっと歌を歌いながらまっていたことや、
その後の預けられた家での辛い生活を淡々と巴に語る。

「夫からなにも聞いたことがなかったから…」と言う巴に
「息子には言ったことはない」と。
巴にだけずっと秘めた心の中をさらけ出す義母。

元々は嫌な人じゃなかった。
認知症が義母の性格を変えてしまっただけで、
普通に戻ったり、分からなくなってしまったり、
どうして良いかわからないイライラで攻撃的になったりする。

施設や仕事仲間などの第三者に助けてもらいながら試行錯誤の日々を過ごす。
そんな人との関わりが義母に対しての目線を変えていく。

最後は義母のその都度を受け入れて上手に関わりを持っていく巴。


+++


うまく説明できないけど、
最後は心が温かくなる映画だった。

認知症は大変な事だけど、
周りの家族もしかり、崩れていく自分がどうなってくのか
不安に思う気持ちが一番辛いのだろうなと感じるものだった。






にほんブログ村 介護ブログ 親の同居介護へ
にほんブログ村